受験まで使える最強の記述問題集            中学・地理<日本の地域的特色>

受験まで使える最強の記述問題集 中学・地理

この受験まで使える最強の記述問題集は、

※教科書は、帝国書院の「中学生の地理」を参考にしていますが、ほかの出版社の教科書にも使えます。

※問題集や定期テストの過去問題、入試問題などで見かけた記述問題を目いっぱい載せているので問題量が多いですが、授業の予習・復習で教科書を音読し、続けてこの記述問題集を読むとより理解が深まります。

※記述問題の答えを覚えるのは大変ですが、記述問題が答えられないと半分しか点が採れません。授業の予復習で日頃からこの記述問題集を音読して理解を深めておいて、テスト前には暗記するようにしましょう。また、しっかり理解していれば、自分の言葉で答えられるようにもなります。

※言い回しが違うだけで似たような問題が続くことがあります。それだけ出題回数が多かったことを表しています。

学校で配布された問題集に同じ問題があればその答えを、授業で先生が説明していればその説明を優先してください。

 中学・地理<日本の地域的特色>

Q. 日本の地形の特色を「造山帯」と「フォッサマグナ」の語句を使って説明せよ。

 A. 日本列島は環太平洋造山帯に属し、陸地の75%が山地で中央部には日本アルプス(飛騨山脈,木曽山脈、赤石山脈)がある。日本アルプスの東側にあるフォッサマグナを境に、東側ではほぼ南北方向に、西側ではほぼ東西方向に、山地や山脈が並んでいる。

Q. 日本の山地・山脈の向きは、フォッサマグナを境にしてどのように異なっているか?

 A. フォッサマグナの東側ではほぼ南北方向に、西側ではほぼ東西方向に並んでいる。

Q. 地震はどのようなところで多く発生しているか?

 A. 環太平洋造山帯、アルプス・ヒマラヤ造山帯に沿って多く発生している。

Q. 日本列島で地震や火山活動が活発である理由を述べよ。

 A. 日本列島は、大地が活発な造山帯にあるため。

Q. 富士山は、世界文化遺産としてどのようなことが評価されたか?

 A.・山岳信仰の対象であること。

  ・日本の象徴として世界に影響を及ぼした文化的価値があること。

Q. 日本の川の特徴は?

 A. 流域面積が狭く、長さが短く、流れが急である。

Q. 日本の川が短くて急な理由。

 A. 日本の国土は細長く中央に山脈があり、山から海までの距離が短いため。

Q. 扇状地とはどのような地形か?

A. 川が山間部から平地に出たところに土砂がたまってできた扇形の地形。

Q. 扇状地の土地の性質は?

 A. 水はけがよい。

Q. 扇状地は主に果樹園として利用されている。なぜか?

 A. 傾斜地のため、水はけがよいから。

Q. リアス海岸とはどのような海岸か?

 A. 山地が海に沈んでできた複雑な海岸線を持つ海岸。

Q. 潮目が生じるのはなぜか?

A. 暖流(黒潮)と寒流(親潮)がぶつかるから。

Q. 潮目がよい漁場になっているのはなぜか?

 A. 暖流の日本海流(黒潮)と寒流の千島海流(親潮)がぶつかり、海底の栄養分が巻き上げられてプランクトンが集まるから。

Q. 太平洋側と日本海側とで降水量の多い季節が異なる理由を説明せよ。

 A. 太平洋側では、夏に太平洋から吹く湿った季節風が山地にぶつかって雨を降らせ、日本海側では、冬に大陸から吹く北西の季節風が日本海で水分を含み、山地にぶつかって雪を降らせるため。

Q. 日本海側と太平洋側の冬の気候の特色を、降水量の面から説明せよ。

 A. 日本海側は雪や雨が多く、太平洋側は乾燥して晴れの日が多い。

Q. 日本海側では冬に降水量が多い。なぜか?

 A. 冬の季節風が日本海をわたるときに多くの水分を含み、日本の山にぶつかって多くの雪を降らせるため。

Q. 日本海側の気候は冬にどのような特徴があるか?

 A. 日本海から吹く湿った季節風が、本州にあたるときに雪を降らせる。

Q. 内陸の気候の雨温図の特徴は?

 A. 比較的降水量が少なく、夏と冬の気温差が大きい。

Q. 内陸の気温の特色を2つ述べよ。

 A. ・冬の気温が比較的低い。 ・昼と夜、夏と冬の気温の差が大きい。

Q. 瀬戸内の気候の特色を述べよ。 

 A. 冬の季節風が中国山地に、夏の季節風が四国山地にさえぎられるため、一年中温暖で降水量が少ない。

Q. 瀬戸内の気候は、1年を通じて雨が少ない。なぜか?

 A. 冬の季節風が中国山地に、夏の季節風が四国山地にさえぎられ、山地を超えると乾いた風になるから。

Q. 日本の気候の大きな特色は、雨が多いことです。その理由は?

 A. 梅雨や台風による雨が多いから。

Q. 北海道に梅雨がない、という判断は何からするか?

 A. 6月から7月に降水量が少ない。

Q. 液状化現象とはどのような現象か?

 A. 地震のゆれで地面が一時的に液体のようになる現象。

Q. 津波と高潮の違いを述べよ。

 A.・津波…地震による海底の急激な地形の変形によって海の波が陸地に押し寄せる。    

  ・高潮…台風の接近して気圧の低下によって海面が上昇し、強い暴風で海の波が陸地に押し寄せる。

Q. 津波の被害を最小限にとどめるためにどのような対策が考えられるか?

A. ・防潮堤をつくる。 ・住居を高台に移転させる。

Q. 火砕流と土石流の違いは?

 A. 火砕流…火山の噴火により、溶岩が爆発で粉々になり、高温のまま火山の周りに早いスピードで流れ下る災害。

   土石流…大雨が降り、大きな岩や細かい泥がいっしょになって斜面を流れ下

Q. 近年、発展途上国で子どもの死亡率が低下している理由は?

 A.・医療や医薬品が普及したから。  ・衛生に対する知識が広まったから。

Q. 2012年の日本の人口ピラミッドから読み取れる、日本の人口の特徴を述べよ。

 A. 高齢化と少子化が進んでいる。

Q. 日本では、人口の高齢化と少子化が進んでいる。その理由を、「平均寿命」「出生率」の語句を用いて説明せよ。

 A. 日本は平均寿命がのびた一方で、出生率が低下したため。

Q. 日本が少子化になっている理由として考えられることは?

 A.・女性の雇用と育児の両立が難しい。

  ・子どもの養育費が高くなっている。   

  ・乳幼児の保育施設が不足している。  など

Q. 日本が、少子高齢化の状態になっていることで、どのような問題が生じるか?

 A.・労働力が低下することで経済活動の活力が失われる。

  ・若い世代の社会保障の負担が重くなる。

  ・総人口が減少する。     など

Q. 老年人口の割合が高く、高齢化が進んでいるのはどのような地域か?

 A. 過疎となった農村や山間部、離島などで老齢人口の割合が高く、三大都市圏などの大都市から離れた東北、四国、九州地方は特に高齢化が進んでいる。

Q. 過疎とはどのような現象か?

 A. 人口が減少し、日常の社会生活を営むことが難しくなる状態のこと。

Q. 過疎の状態が主にみられるのは、どのようなところか?

 A. 人口が都市部に流出した農村や山間部、離島。

Q. 過疎地域と過密地域の人口構成で、高齢化と少子化以外の過密地域の人口構成の特色は何か?

 A. 生産年齢人口が多い。

Q. 過密地域では、どのような問題が生じるか?

 A.・交通渋滞が起こる。  ・大気汚染が起こる。  ・住宅難が起こる。

  ・ゴミ処理の問題が起こる。   ・騒音の問題が起こる。  など

Q. 過疎地域では、どのような問題が生じるか?

 A.・高齢化が進み、地域の産業がさびれる。

  ・若者が少なくなることにより、祭りなど地域の行事がさびれる。

  ・公共の交通機関が廃止される。

  ・学校や商店などの人々の生活を支える基盤が弱まる。 など    

Q. 水力発電所、火力発電所、原子力発電所はどのような場所につくられているか?

 A. 水力…ダムを造りやすい河川上流の内陸部

   火力…燃料となる天然ガスや石炭などの輸入に便利で、電力需要も多い大都市近くの臨海部

   原子力…人家が少なく、冷却水が得やすい海岸部

Q. 火力発電所はどのような場所に立地しているか?

 A. 燃料を搬入するのに便利な臨海部に立地している。

Q. 原子力発電のかかえる課題は?

 A. 安全性に不安があることや、使用済み燃料の最終処分場をどうするかということが決まっていない。

Q. 東日本大震災によって明らかになった、原子力発電の課題は何か?

 A.・災害時の放射能の安全性の確保。 ・使用済み燃料の処分方法。 など

Q. 再生可能エネルギーによる発電方法が注目されている理由は?

 A.・鉱山資源の埋蔵量に限りがあるから。

  ・二酸化炭素を排出しないから。

Q. 再生可能なエネルギーの課題は何か?

A.・建設費用がかかること。  ・発電量が不安定なこと。 など

Q. 持続可能な社会を実現するための、資源の少ない日本の取り組みについて説明せよ。

 A. 再生可能エネルギーの活用、消費電力の少ない家電製品の開発をするなどの省エネルギーや、不要になったパソコンや携帯電話からレアメタルを回収するリサイクルに取り組んでいる。

Q. 近郊農業とはどのような農業か?

 A. 大都市周辺で行われ、近くの大消費地にむけて農作物を栽培し、出荷する農業。

Q. 日本の畜産物の自給率が低いのはなぜか?

 A. 飼料の多くを輸入にたよっているため。

Q. 養殖業とはどのような漁業か?

 A. いけすなどで魚や貝などを人工的に育て、収穫する漁業。

Q. 栽培漁業とはどのような漁業か?

 A. 海底に魚が集まる漁場をつくったり、稚魚や稚貝を放流したりして沿岸の漁業資源を増やそうとする漁業。

Q. 日本は国土のおよそ66%が山林にもかかわらず、木材自給率は30%を下回っている。なぜか?

 A. 外国産の木材の価格が、国産の木材よりも安いから。

Q. 日本の農業、漁業、林業に共通する問題点は何か?

 A. ・海外からの安い農産物・魚介類・木材との競合。

   ・従事者の高齢化。

   ・後継者不足。

Q. 大きな工業地域の多くが臨海部に集中している理由を、資源の面から書け。

 A. 資源の多くを船で外国から輸入しているから。

Q. 内陸部に新しい工業地域が形成された背景を説明せよ。

 A. 各地で交通網の整備が進んで高速道路沿いや空港付近に工業団地が整備されたことや、組み立て型の工業の部品工場が地方に分散したことが背景にある。

Q. 加工貿易とはどのような貿易か?

 A. 原材料や燃料を輸入し、それらを高い技術力ですぐれた工業製品を作って輸出する貿易。

Q. 1980年代に外国製品との競争の中で貿易摩擦が生じたとき、日本企業は生産の面でどのようなことを行ったか?

 A. アメリカ合衆国やヨーロッパなどに進出して、自動車や電機製品などを現地で生産するようにした。

Q. 日本の製造業の海外進出は、日本の国内産業にどのような影響を与えているか?

 A.・国内の工場の数が減少し、国内産業が衰退している。

  ・産業の空洞化が起きてきている。

Q. 産業の空洞化とは、どのような現象をいうか?

 A. 日本企業の海外での生産が盛んになり、国内の生産や雇用が減少する現象。

Q. 日本国内で産業の空洞化が見られるようになった原因を述べよ。

 A. 日本の企業が海外での現地生産を行うようになったから。

Q. 大きな工業地域の多くが臨海部に集中している理由を、資源の面から書け。

 A. 資源の多くを船で外国から輸入しているから。

Q. 製鉄所が臨海部に位置しているのはなぜか?

 A. 鉄の生産に必要な鉄鉱石や石炭の輸送は、船で行われるから。

Q. 海上輸送の利点は?

 A. 重いものを、一度に大量に運ぶことができる。

Q. 航空輸送では、どのようなものを運びますか?

 A. 新鮮さが求められる食品や軽量で価格の高い電子部品など。

Q. ICが 空港輸送でも採算がとれる理由。

 A. ICは、小型・軽量で高価なため、飛行機で輸送しても採算がとれる。

Q. 日本の航空輸送による貿易品の上位をしめる品目に共通している特色を述べよ。 

 A. 小型、軽量で高価である。

Q. 安い外国製の商品が大量に輸入されると、国内ではどのような問題が起こるか?

 A. 国産の商品が売れなくなり、国内の産業が衰退する。

Q. 工業団地や流通センターが、高速道路のインターチェンジ付近に作られるのはなぜか?

 A. 原材料や工業製品の商品を消費地や市場などへ短時間で運べるから。

Q. 日本の国内における現在の貨物輸送は、1960年ごろに比べてどのように変化したか?

 A. 高速道路が全国的に整備されたことから、自動車による輸送が中心になった。

Q. 日本の高速交通網の整備に関する問題点を、「東京」の語句を用いて答えなさい。

 A. 東京から新幹線で結ばれる地域の時間距離は大幅に短縮したが、新幹線のない北海道や地方どうしを結ぶ地域は、鉄道の高速化で短縮した程度である。

Q.「小さくなる日本」はどのようなことを表しているか?

 A.昔に比べ、国内の鉄道網が整備されたことにより時間距離が縮まったこと。

Q. 交通網の発達によって、郊外にはショッピングセンターができるなどの変化が起こった。この一方で、どのような問題が起こったか?

 A. 同じ地域にある、駅周辺の商店街の利用客が減少し、街がさびれた。

Q. 情報化社会の利点は?

A. 瞬時に大量の情報を入手できるようになった。

Q. 交通網や通信網の発達によって、どのような変化が生じたか?

 A. 交通網の発達により国内移動の時間は短縮され、高速通信網の発達により離島や農山村でも生活や医療上の不便が解消されたが、ICTを利用できる人とできない人との間では、情報格差が生まれている。

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