この受験まで使える最強の記述問題集は、
※教科書は、帝国書院の「中学生の地理」を参考にしていますが、ほかの出版社の教科書にも使えます。
※問題集や定期テストの過去問題、入試問題などで見かけた記述問題を目いっぱい載せているので問題量が多いですが、授業の予習・復習で教科書を音読し、続けてこの記述問題集を読むとより理解が深まります。
※記述問題の答えを覚えるのは大変ですが、記述問題が答えられないと半分しか点が採れません。授業の予復習で日頃からこの記述問題集を音読して理解を深めておいて、テスト前には暗記するようにしましょう。また、しっかり理解していれば、自分の言葉で答えられるようにもなります。
※言い回しが違うだけで似たような問題が続くことがあります。それだけ出題回数が多かったことを表しています。
※学校で配布された問題集に同じ問題があればその答えを、授業で先生が説明していればその説明を優先してください。
中学・地理<九州地方>
Q. カルデラとはどのような地形か?
A. 火山の噴火によってできた、くぼんだ地形。
Q. 九州地方では、どのような自然災害がよく起こるか? その原因とあわせて説明せよ。
A. 九州では、夏から秋には南の太平洋上から湿った季節風が吹き、梅雨や台風の時期に特に雨が多く、集中豪雨によって洪水や崖崩れなどが興る。南西諸島の島々では、雨は多く降るが、大きな河川や湖がないため、たびたび水不足に悩まされる。
Q. 火山が人々の生活や産業に与えている影響について説明せよ。
A. 火山灰の影響を日常的に受け、ときには噴石や火砕流など、人命に関わる災害と向き合いながら暮らしている。一方で、火山が作り出す温泉は、古くから貴重な観光資源として地域の経済を支え、また火山活動で生じる地熱を利用して地熱発電を行い、エネルギー産業に生かしている。
Q. 桜島では、避難先が港になっている理由は?
A. 噴火後は島全体が危険なため、船で安全な場所へ避難する必要があるから。
Q. 火山は、地域にどのような影響を与えるか?利点と不利な点をあげよ。
A. 利点 ・火山特有の地形や美しい景色で観光地になる。・温泉が出る。・地熱発電ができる。
不利 ・火山が噴火すると、火砕流によって多くの犠牲者がでたり、火山灰により農作物に悪影響を及ぼすなど、大きな被害がでる。
Q. 九州地方に多く見られる地熱発電の発電方法を説明せよ。
A. 火山の熱を利用する発電方法。
Q. 地熱発電の利点を述べよ。
A. 二酸化炭素の排出量が少なく、資源を輸入に頼ることがない。
Q. シラスとはどのような地層か?
A. 古い火山の噴出物が積み重なってできた地層。
Q. シラス台地の特徴を述べよ。
A.・火山灰のおおわれている台地で、養分に乏しく、保水性に欠ける。大雨になると崩壊しやすい。 (火山灰がつもってつくられた軽くて水を通しやすい土壌。)
Q. シラス台地の自然災害にはどのようなことが考えられるか?
A. 豪雨のときに崖くずれや土砂くずれがおこる。
Q. 鹿児島県では畑作などが行われ、稲作は盛んではない。この地域で稲作が盛んでないのはなぜか?
A. 水持ちが悪いシラスが広がっているから。
Q. 九州南部の畜産業が他地域と比べて工夫している点は何か?
A. 放牧している。
Q. 九州地方の畜産業者は、外国産の安い肉と競争するために、どんな努力をしているか?
A.・高級な肉など肉質を重視する飼育を行っている。・おいしさ(肉質)を追求し、ブランド化した。
Q. 筑紫平野で盛んに行われてきた二毛作とはどのようなことか?
A. 同じ農地で1年に異なる2種類の作物を作ること。
Q. 宮崎平野で行われている促成栽培とはどのようなものか?
A. ビニールハウスなどを利用して野菜などの成長を早める工夫をする栽培方法。
Q. 宮崎平野では促成栽培が盛んである。促成栽培のメリットは?
A.・市場が品薄のときに出荷して高い価格で売れるため、利益が大きい。(全国からの入荷量が少ない時に出荷するため高い価格で売れ、輸送費がかかっても利益が出る。)
Q. 九州南部と北部の代表的な農畜産物は、どのような地形や気候を生かしているのか説明せよ。
A. 南部…水はけのよいシラスは茶の栽培に適していて、茶の生産が増加した。また、家畜のふんを畑の肥料として使うため、古くから牛や豚が大切に飼われており、えさの作物の栽培とともに畜産が盛んになった。温暖な宮崎平野では野菜の促成栽培が盛んである。
北部…冬でも温暖な筑紫平野では、小麦や大麦の二毛作が行われている。大消費地の福岡市に近いことから、ビニールハウスを利用した生鮮野菜の栽培が盛んである。
Q. 福岡県の入国外国人の国籍別割合は、全国と比べてどのような特徴があるか?
A. 福岡空港はアジア地域との就航が多いので、全国に比べると(韓国や中国など)アジアからの入国者が多い。
Q. 福岡県で観光業や工業が発展した理由を、アジアの国々との位置関係から説明しよう。
A. 福岡県は天然の良港である博多湾を有し、大陸との近さを生かして古くから中国や韓国といった近隣の国との交流が盛んで、近年では多くのクルーズ船が立ち寄る。また、福岡空港はアジアの主要都市と航空路線で結ばれている。
Q. 八幡製鉄所の建設地として福岡県が選ばれた理由を、製鉄の原料の面から述べよ。
A. 石炭が産出される筑豊炭田が付近にあり、当時の鉄鉱石の輸入先である中国に近かったから。
Q. 福岡の工業生産で、金属工業の割合が減ったのはなぜですか?
A. 1960年代のエネルギー革命により、石炭産業が衰え、鉄が作られなくなったから。
Q. 1960年代以前と以後で、九州地方の工業はどのように転換したか?
A. 金属工業が中心であったが、機械工業へと転換した。
Q. 長崎市には端島炭鉱(軍艦島)があったが、現在は閉山している。閉山した理由は?
A. 石炭から石油へのエネルギー革命により、石炭産業が衰えたから。
Q. 北九州工業地帯では、かつて公害が深刻だったが、現在環境保全のためにどのような取り組みをしているか?
A.・リサイクルを積極的に行う。・廃棄物をなくす。・排水をきれいにする。
Q. 九州地方に集積回路(IC)工場が多く進出した理由は?
A.・きれいな水と空気に恵まれている。・豊かな労働力と広い土地がある。・近くに空港や高速道路がある。
Q. 九州地方の主な工業の分布の特色を書きなさい。
A.( IC工業を中心に様々な工業が)高速道路や鉄道の近くに分布している。
Q. IC工場はどのような場所に立地しているか?
A. 高速道路沿いなどの交通の便のよいところ。
Q. 航空料金は高額であるが、ICの輸送に航空機を利用できるのはなぜか?
A. ・ICは小型・軽量で高価なので、輸送費がかかっても採算がとれるから。
Q. 沖縄らしさが見られる生活や産業を挙げ、どのような自然環境 と関わりがあるのか説明しよう。
A.・暴風に備えた家屋…台風の被害を少なくするため、石垣や樹木で家の周りを囲んでいる。
・自然を生かした観光業…美しい自然と独自の文化が国内外の人々を引き付け、観光業が盛んである。
・温暖な気候を生かした農業…さとうきびの栽培が盛んで、近年では菊やパイナップル、マンゴーなどの収益の多い花や果実の生産も増えている。また、冬も牧草が育つ利点を生かして肉牛の飼育も盛んである。
Q. 沖縄県の伝統的な民家のつくりの特徴は何か?また、その理由は?
A. 特・屋根が低く、平屋になっている。・へいや樹木で囲んでいる。
理:沖縄県は台風の通り道になっているので、強い風や雨に備えるため。
Q. 台風に対する沖縄県の住居の備えは?
A.・屋根を低くしている。・家の周囲を石垣や木で囲っている。
Q. 沖縄県の伝統的な住居は、屋根がわらがしっくいで固められている。なぜか?
A. 台風の強風に備えるため。
Q. 沖縄県は米作地は少なく、さとうきびの栽培が盛んである。なぜか?
A. 土が石灰岩質のため。
Q. 沖縄県の産業の特徴は?
A. 第三次産業が盛んである。
Q. 沖縄県は第三次産業の就業者の割合が多い。なぜか?
A. 独特の文化や美しい自然を求めて沖縄県を訪れる観光客が多く、観光業やサービス業が発達しているから。
Q. 沖縄県で観光産業が盛んになる反面で、どのような問題が起きているか?
A. 大型ホテルやゴルフ場、道路や港湾などの開発や建設が進み、その結果、削られた赤土が海に流出し、サンゴ礁を破壊する原因の一つになった。
Q. サンゴ礁の役割は?
A. 豊かな漁場であり、激しい波から海辺を守る役割。
Q. サンゴ礁が減少している原因にどのようなことがあげられるか?
A.・リゾート開発により削られた赤土が海に流出し、サンゴ礁を破壊したから。・地球温暖化の影響で海水温が上昇したから。
Q. 沖縄県は菊の栽培も盛んである。生産された菊はどのように運ばれるか?
A. 航空輸送される。
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