この受験まで使える最強の記述問題集は、
※教科書は、帝国書院の「中学生の地理」を参考にしていますが、ほかの出版社の教科書にも使えます。
※問題集や定期テストの過去問題、入試問題などで見かけた記述問題を目いっぱい載せているので問題量が多いですが、授業の予習・復習で教科書を音読し、続けてこの記述問題集を読むとより理解が深まります。
※記述問題の答えを覚えるのは大変ですが、記述問題が答えられないと半分しか点が採れません。授業の予復習で日頃からこの記述問題集を音読して理解を深めておいて、テスト前には暗記するようにしましょう。また、しっかり理解していれば、自分の言葉で答えられるようにもなります。
※言い回しが違うだけで似たような問題が続くことがあります。それだけ出題回数が多かったことを表しています。
※学校で配布された問題集に同じ問題があればその答えを、授業で先生が説明していればその説明を優先してください。
中学・地理<ヨーロッパ州>
Q. 西ヨーロッパの気候の特色を述べよ。
A. 大西洋を流れる暖流の北大西洋海流と、その上を吹いてくる偏西風の影響で、高緯度の割に比較的温暖な気候である。
Q. ヨーロッパは、日本よりも高緯度に位置するにもかかわらず、冬の寒さはそれほどでもない。なぜか?
A.・暖流の北大西洋海流によって暖められた空気が偏西風によって運ばれてくるから。(大西洋を流れる暖流の北大西洋海流の上を吹く偏西風が暖かい空気をもたらすから。)
Q. 札幌と比べたロンドンの冬の気温の特徴を、緯度にふれて書きなさい。
A. ロンドンは札幌と比べて、高緯度にもかかわらず冬の気温が高い。
Q. パリは、北海道の札幌よりも高い緯度に位置しているが、冬季は札幌よりも温暖で、月別降水量は一年を通じて平均している。なぜか?
A. 暖流の北大西洋海流と偏西風の影響を受けるから。
Q. 地中海沿岸地域の気候の特色を述べよ。
A. 夏は比較的高温で降水量が少なく、冬は比較的温暖で降水量がある。
Q. 高緯度地方で夏至のころに見られる白夜とはどのような現象か?
A. 太陽が沈んでも暗くならない現象。
Q. ヨーロッパの宗教に見られる共通性と多様性について説明せよ。
A. 共通性…ヨーロッパの多くの地域でキリスト教が信仰されており、人々の生活に根付いている。
多様性…キリスト教には、プロテスタント、カトリック、正教会と宗派の違いがあり、イギリス、ドイツ、スウェーデンなどではプロテスタント、イタリアやスペイン、フランスなどではカトリック、ロシア、ギリシャなどでは正教会を信仰している人が多い。また近年では移民も増え、イスラム教などさまざまな信仰を持つ人が増えてきている。
Q. EUは経済上どのような目的でつくられたのか?
A. 国の枠組みを超えて団結し、経済や政治などで力を増したアメリカ合衆国などの大国に対抗するため。
Q. EUとして統合した理由は?
A. 一つ一つの国ではなくEUとして統合すれば、世界で主要な位置を保てるから。
Q. EUの統合によって、人々の生活はどのように便利になったか?
A.・EU加盟国間では、パスポートなしで国境を自由に行き来でき、EU域内のどこにでも自由に住んだり働いたりできるようになった。
・共通通貨のユーロが導入され、両替する必要がなくなったので、国境を越えた買い物や旅行が活発になった。
・加盟国からの輸入品にかかる税金をなくしたことにより、EU域内の農作物や工業製品の貿易が盛んになり、人々の生活も便利で豊かになった。
Q. EU域内では、国境を越えた通勤や買い物が盛んにおこなわれている。それらのことが可能である理由を説明しなさい。
A. EU加盟国の間では、パスポートの検査なしに国境を自由に通過できるから。
Q. EU加盟国は、EU加盟国間の貿易が多いのはなぜか?
A. EU加盟国間での輸出入には関税がかからないから。
Q. ユーロが、多くのEU加盟国で共通の通貨として導入されている理由は?
A.・経済統合を一層進め、一つの大きな市場をつくりあげるため。
・EU加盟国全体を一つの国内市場のようにするため。
・両替の手間が省けるから。
Q. ユーロが日本の通貨と比べて便利な点は?
A. ユーロを採用している国で、両替することなく使用できる。
Q. 世界恐慌時のブロック経済とEU の貿易の共通点を述べよ。
A. 関係の深い国々を中心に貿易を行おうとしていること。
Q. ヨーロッパで行われている混合農業とは、どのような農業か?
A. 作物の栽培と家畜の飼育を組み合わせた農業。
Q. 北海沿岸では酪農が盛んであるのに対し、北ドイツではどのような特徴をもった農業が行われているか?
A. 小麦やとうもろこしなど穀物の栽培と牛や豚など家畜の飼育を組み合わせた混合農業が盛んである。
Q. 地中海式農業の特色を、夏と冬の気候に関連づけて説明せよ。
A. 夏は比較的高温で降水量が少ない気候で、オレンジやオリーブ、ぶどうなどの果樹栽培を行い、冬は比較的温暖で降水量の多い気候で、小麦の栽培を行う。
Q. 地中海沿岸地域では、夏にオリーブやぶどうを、冬に小麦を栽培する。その理由を気候の観点から述べよ。
A. 夏に乾燥し、冬に雨が多く降るから。
Q. ヨーロッパ南部でオリーブやぶどうの生産が盛んな理由を、この地域の気候の特色から説明せよ。
A. 夏、暑くて降水量が少ない気候で、オリーブやぶどうは夏の高温と乾燥に強い農産物だから。
Q. EUはヨーロッパの農業を支援するために、どのような取り組みを行っているか?
A. ・個々の農家や地域に補助金を出して保護する共通農業政策をとっている。
・質の高い農作物の生産をする農家や地域を支援し、農業の使用を抑えた環境重視の農業に対して補助金を増やしている。
Q. 日本と比べてヨーロッパの国々の食料自給率が高い理由は?
A. EU外からの農作物に高い関税をかけ、EU内の農作物は統一価格で保護して、各国の農業生産を守っているから。
Q. 共通農業政策とは、どんな政策か?
A. EU外から輸入される農産物に高い税金をかけたり、EU内の農作物が下がった場合には統一価格で高く買い上げたりする政策。
Q. 共通農業政策の結果、良かった点と問題点を述べよ。
A. 良…多くの農産物をEU内で自給できるようになった。
問…補助金の増加がEUの財政を圧迫するようになった。
Q. EUの統合により、ヨーロッパの工業には、どのような変化が生じたか?
A. フランスとドイツが共同出資し、後にほかのEU諸国の企業がが参加したエアバス社は、現在は航空機市場をアメリカと二分するほどに成長した。また、2004年以降に加盟した東ヨーロッパの国々は、工業化が遅れ比較的所得が低いという傾向が見られるため、ドイツやフランスの企業が工場を移転させたり、日経企業が進出したりしいている。
Q. ルール工業地域がヨーロッパ最大の工業地域に発展した理由は?
A. ルール炭田で石炭が産出され、鉄鉱石の産出地にも近く、ライン川の水運を利用することができたから。
Q. ヨーロッパの河川が、日本の河川に比べ、水運に利用しやすい理由を述べよ。
A. 日本の河川に比べて、河川の勾配が緩やかで水量も多いため。
Q. 教科書(帝国書院)P76.図2からわかる、EU内におけるヨーロッパの工業生産の特色を書きなさい。
A.それぞれ得意な工業部品を各国でつくる国際分業を行っている。
Q. 国際分業の利点は?
A. 協力しあうことで、生産コストを抑えることができる。
Q. EUの統合によって、EU域内ではどのような課題が生じているか?
A.・ 加盟国間の経済格差が拡大している。
・より高い収入を求めて東ヨーロッパから西ヨーロッパに労働者が移動した結果、東ヨーロッパにおいて労働力不足が深刻化している。
・EU域内の経済格差を埋めるための補助金の多くは財政豊な国が負担しているため、豊かな国から不満が生じている。
Q. 近年東ヨーロッパの国々へ進出する加盟国や加盟国外の企業が増えているのはなぜ?
A. 東ヨーロッパの国々では、賃金が安いから。
Q. 酸性雨の高い降水が見られる地域は、主な工業都市の分布とは一致せず、全体に東北にずれている。なぜ東北にずれるか?
A. 偏西風が、酸性雨の原因となる物質を東北へ流してしまうから。
Q. オランダの風車はどんな役目を果たしているか?以前と現在の役目を書きなさい。
A. 以前は干拓地から水をくみ上げて排水するために使われていたが、現在は観光資源として保存されている。
Q. オランダでは、自転車の利用をすすめて自動車の排出ガスの削減などに力を入れている理由を、「国土」の語句を用いて書きなさい。
A. 国土の4分の1が標高0m以下の土地で、地球温暖化による海面上昇の影響が大きいから。
Q. オランダが温室効果ガスの削減に努力している理由を、「地球温暖化」の語句を使い、「地球温暖化」によってどのようなことが発生するかを入れて説明せよ。
A. 地球温暖化によって氷がとけて海面が上昇すると、オランダの国土の1部が沈んでしむので、地球温暖化を防ぐため。
Q. オランダでは、太陽光発電や風力発電に力をいれている。このような発電方法の長所は?
A. ・資源の枯渇がない(再生可能な)エネルギーを使っている。
・環境への影響が少ない。
Q. ドイツが行っている環境問題に対する積極的な取り組みについて説明せよ。
A. 自動車から公共交通機関へ乗りつぐ、パークアンドライド方式を採用している。
Q. ドイツで行われているパークアンドライド方式は、環境に対してどのような良さがあるか?
A. 車で移動する距離が短い分、排気ガスでの空気の汚れが少なくなり、環境にやさしい。
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